就活対策

28卒でインターンに行ってない人へ。参加率87.1%の内訳と、秋からできること

就活対策

周りが「インターン行った」と言っているのを聞いて、焦っていると思います。

ただ、その「インターン」の多くは1日で終わる説明会型のプログラムです。国が定める本来のインターンシップ(5日間以上・就業体験あり)に参加した学生は、調査では27.7%でした。

焦る相手が、少しずれているかもしれません。

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「インターン」と呼ばれているものは、4種類ある

2022年6月、文部科学省・厚生労働省・経済産業省の3省が合意して、インターンシップの定義が整理されました。いわゆる三省合意です。

ここで学生向けのプログラムは4つの類型に分けられました。厚生労働省の資料に書かれているとおりに並べます。

類型 名称 期間 就業体験 採用への利用
タイプ1 オープン・カンパニー 1日など 必須でない 不可
タイプ2 キャリア教育 ― 必須でない 不可
タイプ3 汎用的能力・専門活用型インターンシップ 5日間以上
(専門活用型は2週間以上)
必須
実施期間の半分を超える日数
可能
タイプ4 高度専門型インターンシップ(試行) ― 必須 ―

出典:厚生労働省 兵庫労働局「令和5年度から大学生等のインターンシップの取扱いが変わります」(三省合意は令和4年6月)

見てほしいのは右端の列です。

企業が学生の情報を採用活動に使えるのは、タイプ3だけ。1dayのオープン・カンパニーに参加しても、その情報を企業が選考に使うことは制度上できません。

つまり「インターン行った」と言っている友人の多くは、タイプ1のオープン・カンパニーに参加しています。
本人に悪気はなく、企業側も「1dayインターン」と呼んでいた時期が長かったので、言葉が混ざったままです。
あなたが比較しているのは、必ずしも選考に直結する経験ではありません。

秋からできることは、まだ残っている

ここからが本題です。9月以降に動けることを、効く順に書きます。

1. 冬インターンに出す

冬のプログラムは11月〜12月に募集、1月〜2月に実施という流れが一般的です。いま準備を始めれば、余裕を持って間に合います。

そして冬は、夏よりタイプ3(5日間以上)の比率が上がりやすい時期です。企業側が本選考を意識し始めるからで、参加するなら夏より意味があります。

2. 合同企業説明会に行く

1社ずつエントリーして落ちる前に、一度に複数社の話を聞ける場を使ったほうが早いです。

秋から冬にかけては、28卒向けの合説が実際に動いています。オンライン開催なら移動も要りません。

3. スカウト型に登録しておく

プロフィールを登録して、企業から声がかかるのを待つ形式。自分で探す作業が発生しないので、講義や研究と並行しやすいです。

秋に登録しておくと、冬インターンや早期選考の案内が届き始めます。動き出しが遅れた分を、ここで取り返せます。

4. 自己分析は「やらない」でいい

順番の話です。

マイナビの調査では、「就職活動の軸をもたなければいけない」と感じたことがある学生は88.0%。一方で実際に軸がある学生は71.0%です。

この差は、軸は考えて出てくるものではなく、人や会社に会った後に出てくることを示しています。机の上で自己分析を始めても、材料がないので進みません。先に会いに行くほうが速いです。

冬インターンは、どこで探すか

秋の時点では、探し場所によって出てくる企業がかなり違います。1つに絞らず、性格の違うものを組み合わせてください。

就活サイト

掲載数がいちばん多い場所。ただし大手の募集に応募が集中するので、倍率は上がります。締切管理が面倒なら、気になった企業をブックマークして締切だけ一覧にしておくと楽です。

大学のキャリアセンター

見落とされがちですが、大学に直接届くインターン情報があります。その大学の学生しか見ていないので、競争相手が全国区になりません。3年生の秋はまだ空いているので、相談の時間も取ってもらいやすい時期です。

合同企業説明会

企業側が冬インターンの告知をする場でもあります。1社ずつ調べる前に、まとめて聞いてしまうほうが早い。オンライン開催なら移動時間もかかりません。

スカウト型サービス

登録しておくと、企業側から冬インターンの案内が届きます。自分の知らない業界から声がかかることがあるので、視野を広げる用途で効きます。

ゼミ・研究室・OBOG

理系なら特に、研究室経由の紹介が動く時期です。指導教員に一度聞いておくと、思わぬ経路が出てきます。

28卒で、まだ動けていない方へ

みん就 合同企業説明会

一度に複数社の話を聞ける場です。オンライン開催はカメラオフ・途中退出可のものもあり、講義の合間でも参加できます。参加費は無料です。

開催中の28卒向けイベントを見る

※広告リンクを含みます。学生の参加費は無料です。日程と対象学年は公式でご確認ください。

何社・何日が普通なのか

ここは基準がないと判断できないので、数字を置きます。

参加したもの 割合
何らかのキャリア形成活動(全体) 87.1%
オープン・カンパニー、キャリア教育など 71.8%
仕事体験 57.0%
インターンシップ(5日間以上) 27.7%

出典:マイナビキャリアリサーチLab「2027年卒 大学生キャリア意向調査(中間総括)<インターンシップ・キャリア形成活動>」。調査期間2025年10月5日〜14日、回答者1,396名(文系男子237・文系女子517・理系男子302・理系女子340)。

読み方を3つに分けます。

1. 何かしらに参加している学生は、確かに多い。87.1%です。ここだけ見ると出遅れに見えます。
2. ただし内訳は1day中心。オープン・カンパニー等が71.8%に対し、5日間以上は27.7%。7割以上の学生は、選考に直結する経験を持っていません。
3. 参加期間は「5日〜1週間程度」が34.1%。これは2024年卒から3年連続で増えています。長期化の傾向はあります。

知恵袋を見ていると「何社行くものですか」という質問がよく出てきます。回答は人によってばらばらで、10社行く人もいれば、3年の冬から始める人もいます。平均値を出している調査は見つかりませんでした。

社数を気にするより、タイプ3を1社のほうが効きます。5日以上・就業体験ありのプログラムは、企業が選考に使える唯一の類型だからです。

「出遅れた」と感じている人がやりがちなこと

1dayを数だけ増やす

参加証明にはなりますが、企業はその情報を選考に使えません。数を稼いでも、選考上の意味は増えないということです。業界を知る目的なら価値はあります。

自己分析から始める

前述のとおり、材料がない状態で始めても進みません。1社でも会ってから戻ったほうが、書ける量が変わります。

大手だけを見る

冬インターンは大手の倍率が上がります。秋の時点で中堅・中小を1社混ぜておくと、選考の練習になり、比較の軸も持てます。

周りと話さない

これが一番もったいないです。就活は情報格差がそのまま結果に出ます。「何を受けたか」を1人でも共有できる相手を作っておいてください。

状況別の使い分け

当てはまるものから

28卒がいま使えるもの

いずれも学生の利用は無料です。

  • みん就 合同企業説明会|まず業界を知りたい人へ。一度に複数社。オンライン開催が中心で、カメラオフ可のものもあります
  • Lognavi(ログナビ)|スマホで完結させたい人へ。学生向けの就活アプリで、企業からのオファーや適性診断が使えます
  • キャリアチケット就職スカウト|受け身で母数を増やしたい人へ。価値観を登録しておくとオファーが届きます。卒業前の学生なら卒業年度を問わず対象と公式に記載

5問で自分に合うものを調べる

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これからのスケジュール

時期 起きること やること
9〜10月 秋のオープン・カンパニー、合説 業界を3つに絞る。1社でも会う
11〜12月 冬インターンの募集 ESを書く。5日以上のものを1社
1〜2月 冬インターン実施、早期選考開始 参加。ここで接点ができる
3月〜 広報活動解禁、本選考 エントリー

就活サイトのオープンは3月ですが、接点ができるのは1〜2月です。逆算すると、ESを書く時間が必要な11月までが準備期間になります。

いま9月なら、2か月あります。焦って動く時期ではなく、順番を決める時期です。

よくある質問

サマーインターンに行かなかったら不利ですか

5日以上のインターンシップに参加した学生は27.7%です。行っていない人のほうが多数派なので、それ自体で不利になるとは言えません。ただし冬も動かないと、差は開きます。

1dayのオープン・カンパニーは意味がないですか

選考に直結はしません。制度上、企業は取得した学生情報を採用活動に使えないからです。ただし業界を知る、社員に会う、という目的なら十分に機能します。目的を分けて使ってください。

何社くらい参加するものですか

平均を出している調査は見つかりませんでした。人によって0社から10社以上までばらつきます。社数より、5日以上のものを1社経験しているかどうかのほうが効きます。

大学3年の秋から始めて間に合いますか

間に合います。冬インターンの募集は11〜12月、本選考のエントリーは3月以降です。いまから準備しても2か月あります。

何から手をつければいいですか

1社でも会うことからです。自己分析は材料がないと進みません。合説でもオープン・カンパニーでもいいので、人の話を聞いてから机に戻る順番にしてください。

周りに就活の話ができる人がいません

大学のキャリアセンターは3年生の秋なら空いています。合説やイベントで会った学生と連絡先を交換するのも手です。情報格差は結果に出るので、1人でも作っておくと違います。

まとめ

「インターンに行っていない」と焦っている28卒は多いですが、比較している対象が正確ではない場合があります。

  • 三省合意(令和4年6月)で、学生向けプログラムは4類型に整理された
  • 企業が学生情報を採用活動に使えるのはタイプ3(5日以上・就業体験あり)だけ
  • 何らかの活動に参加した学生は87.1%。ただし5日以上のインターンシップは27.7%
  • つまり7割以上は、選考に直結する経験を持っていない
  • 冬インターンの募集は11〜12月。いまから2か月ある

数を追うより、5日以上のものを1社。そして自己分析より先に、1社でも会うこと。順番を変えるだけで、秋からでも十分に巻き返せます。

どこから手をつけるか決めきれないときは、5問の診断で方向を確認してから登録先を選んでもらえればと思います。

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